育休開始が近づいてきました。
育児休業中給付金は基本給の67%が支給され、かつ所得税や社会保険料が免除のため手取り換算で約8割が補償されます。
しかしやはり収入は減ります。老後の蓄えが2000万円も必要と言われる中、お金のことが気になってきました。
目先の話ではなく、人生を通じたお金の見通しが知りたい。ということでライフプランニングシミュレーションを実施することにしました。
実は数年前にファイナンシャルプランナーにシミュレーションしてもらったことがあるのですが、今は状況が違います。
私の家族構成もさることながら、緊急事態宣言の真っ最中です。
不要不急の外出や3密状態は避けなければいけません。
そこで本当は日程調整とか移動、面会が面倒なだけなんですが、自宅でできるライフプランニングを探したらいろいろな企業や組織が無料のシミュレーターを提供していました。
とても便利な世の中です。
しかし私は1つの情報源を鵜呑みしたくないので、いくつかのサイトでシミュレーションしてみました。
基本となるデータは以下としました。(あくまでシミュレーション用です。)
- 現在の年齢は私が35歳(30代中盤)、妻が30歳(アラサー)
- 現在の年収は私が700万円、妻が300万円(世帯年収1000万円)
- 退職年齢は私が65歳、妻が50歳
- 退職金は私が2000万円、妻が0円
- 現在の子供2人(2歳、0歳)、3人目は予定なし
- 現在の生活費は35万円/月(住居費含む)、生活は節約型
- 5年後に6000万円の家を購入
- 子供は小学校・中学校が公立、高校・大学が私立
- 現在の貯蓄は0円
それ以外のデータは個別に設定しました。(後述)
シミュレーションは以下の組織のサイトで行いました。
選定はGoogle検索結果の上位かつ全国区の組織としました。
それでは結果を個別に見ていきます。
なお、以下で「基本データからのギャップ」とした項目の色分けは、赤が「基本データを必要としない(入力しなくて大丈夫?)」、青が「個別入力(より詳しい)」です。
全国銀行協会
国内の銀行(外資含む)を会員とする一般社団法人です。
きほんシミュレーションとくわしくシミュレーションがあり、今回はきほんシミュレーションです。
基本データからの入力ギャップ
・退職年齢設定なし
・退職金設定なし
・生活費設定なし
・家の価格設定なし
・貯蓄設定なし
めちゃくちゃ簡素な入力データです。
ほとんど統計データの平均を使っているのでしょう。
シミュレーション結果
おっと、共働きなのに90歳過ぎで貯金が底をつく結果となってしまいました。
しかし個人に合わせたデータがほとんどないので、当てになりそうにありません。
このサイトを使うならくわしくシミュレーションする必要がありそうです。
それとも実は専業主婦モデルになっているのでしょうか?
ゆうちょ銀行
ご存知の通り郵政民営化によって誕生した郵便系の銀行です。
郵便局には大抵ATMがあり、専用ATMは基本的に手数料無料なのが嬉しいです。
基本データからの入力ギャップ
・妻は60歳退職(設定下限値)
・生活費設定なし
・大学は自宅通学に指定
・末子が小学生になったら妻がフルタイム、を指定
・マイカーなしを指定
前のサイトよりまともな結果が期待できます。
シミュレーション結果
引退後も貯蓄し続けられる結果になりました。子供に2000万円の金融資産を残せれば安心してあの世へ行けます。
日本FP協会
ファイナンシャルプランナーを会員とするNPO法人です。
ライフプランニングの専門機関なら妥当な結果が出るはず!
基本データからの入力ギャップ
・世帯主は30代、妻の年齢設定なし
・年収は世帯のみ
・退職年齢設定なし
・退職金の金額設定なし
・持ち家購入時期の設定なし
・学歴設定なし
あれ?赤字ばかりで基本的なデータすらあまり入力されていません。これは雲行きが怪しい…
シミュレーション結果
子供に1000万円程度の金融資産を残せるものの、老後は貯蓄を切り崩す生活です。
退職金2000万円がなければ完全にアウトです。
退職年齢の設定がないので、これも専業主婦モデルの可能性が高いです。
入力項目も全体的に雑な印象なので、ちゃんとしたシミュレーションはファイナンシャルプランナーに依頼しろ、と読めてしまいます…
金融庁
この中で唯一の行政機関です。ここならちゃんとした結果が出るに違いない!!!
基本データからの入力ギャップ
・年齢設定は10歳刻み(30代)
・年収は世帯のみ
・退職年齢設定なし
・退職金はあり/なしのみ
・子供の年齢設定なし
・年収は世帯のみ
・学歴設定なし
まさかの赤字のオンパレードです。結果は上振れか?下振れか?
シミュレーション結果
まさかの最終貯蓄1.8億円!!!
我が家の将来は薔薇色ですね…
松井証券
オンライン証券大手5社で初めて、投資信託の購入時手数料を全て無料にした証券会社です。過去には株式投資の少額取引が手数料無料の唯一の会社だったと思います。
シミュレーションツールの開始画面にも強気のアピールが書かれています。
基本データからの入力ギャップ
・結婚年の設定あり(2015年)
・3歳~高校まで習い事費用設定あり(金額は標準データ)
・中1~高3まで塾の設定あり(金額は標準データ)
・遺産を1000万円に設定(最低金額)
・持ち家購入価格は標準データ(東京で5205万円)
青字の教育費とかは細かく設定できるのですが、赤字の項目が謎です。
遺産に0円がない。そして家庭事情によってかなり金額が変わる持ち家価格の最高値(東京)が低すぎない!?
シミュレーション結果
生涯収支7000万円のプラス、意外と理想的な金額が出てきました。
持ち家価格を6000万円にして、定期的な旅行費用も引いたら残り5000万円といったところでしょうか。
JAバンク
農協バンクです。詳しいことは分かりません。
基本データからの入力ギャップ
・年齢設定は10歳刻み(30代)
・年収設定なし
・退職年齢設定なし
・退職金設定なし
・子供の年齢設定なし
・生活費設定なし
・持ち家価格設定なし
・学歴設定なし
・貯蓄設定なし
赤字が今までで最多になりました。
何が驚くかというと、シミュレーションに一切数字を入力しないことです。
シミュレーション結果
・・・は?90歳で5000万円の借金?
質問への回答は30代、既婚、子供2人、会社員、賃貸、節約生活なんですが?(怒
まとめ
- 生涯収支はプラス1.8億円~マイナス5000万円の間
- 国家機関(金融庁)の太鼓判により我が家は安泰(笑
- やはりネットの世界は玉石混交
みんなも自分のライフをプランニングしてみてね!
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