新型コロナウイルス感染症による非常事態宣言が全国的に解除されました。
今月始めにまとめた記事では産婦人科系学会の立場は「出産立ち会い非推奨」でしたが、非常事態宣言解除を受け、「担当医に相談」と表現が緩和されています。
出産立ち会い不可の影響は?
また、たまひよ(ベネッセ)が行った調査では、新型コロナウイルス感染症による出産への影響として、妊婦の51.8%が「出産立ち会い不可」を挙げています。
ただしこの表だと「立ち会いができなくなった」と選択肢が過去形なので、入院先が決まっていない妊娠初期の妊婦は「いいえ」と回答した可能性も残ります。
そのため実際の影響は表の結果よりも高そうです。
これは出産時に夫が立ち会う割合が39%(2006)→59%(2013)と大きく増えたことと合わせて考えると、立ち会いを希望していたが断念した夫が多かったと言えます。
オンライン立ち会いを妻に打診してみた
我が家の話をすると、病院からは立ち会い不可と連絡されたままです。
もうすぐ産まれる我が子の出産への(リアル)立ち会いは無理そうです。
ならばとオンライン(バーチャル)立ち会いを妻に持ちかけてみましたが、断られました。
「オンラインで参加するくらいなら、いない方がマシ」とのことです。
オンライン出産立ち会いとは、テレビ電話を使って出産の様子を離れた場所から見守る立ち会い方法です。
新型コロナウイルスのような非常時だけでなく、平時でも例えば単身赴任中の夫が出産の痛みに耐える妻にエールを送ることができる、素晴らしい方法です。
なぜ妻はこの試みを受け入れられないのでしょうか?
妻によると「私が死にものぐるいの時に、あなたは家の布団でゴロゴロし、スマホをポチポチしながら「ガンバレー(棒読み)」と言ってそうでムカつく!」からだそうです。
非常に的確な指摘です。
何を隠そう、私は他人の気持ちに寄り添うのが大変苦手なのです。
良く言えば、むやみに共感しないのです。
もちろん、自分が嫌なことは相手も嫌だろう。という推量はできます。
しかし必ずしもそうとは限りません。
例えば酒の好き嫌いは人によります。
同一のものに対して真逆の感情を持つこともあるのです。
そして個体差もあります。
例えば色の見え方は誰でも同じというわけではなく、男女差や年齢層によって異なることが科学的に証明されています。
私が感じる色は他人には違う色に見えているかもしれないし、極端に言えば子供の頃の自分が感じた色とも違うかもしれないのです。
話が長くなりましたが、要するに私は「他人のことは分からない(逆もしかり)」と思っている度合いが大きいのです。
いわゆる理系男子のイメージと言ったらいいでしょうか。
(だから共感しなくて良いとは一概には言えません。同一性はなくても相関性はあるので、私も必要に応じて説得するし納得もします。)
出産に関しては男が経験できないので、痛いことは理解しても痛みを知ることはできません。
そのため痛みをこらえた顔で「(その痛み)分かるよ」みたいなことは言いません。
もっと言えば、私が共感すれば「経験したことないのに分かるワケないでしょ」と妻に言われ、共感しなければ「分かってくれない」と言われるに違いないのです。(推測)
結果として「ガンバレー(棒)」になってしまうのです。
こうして私は、病院にも妻にも立ち会いを断られたのでした。
その先にあるもの
共感しない私ですが、感謝をしないわけではありません。
しかしながら、感謝の気持ちを言葉に表すのも苦手です。
感謝は態度で示すものだと思っているからです。
態度とは、自分の身を持って相手に便宜を図ることです。
具体的には「 肉体的労力」「時間的コスト」「金銭的負担」を提供することです。
出産に関する妻への感謝の示し方は、私が家事・育児を半分より多くやることにします。
今の私にできることは、それだけです。
付録
夫婦が出産の痛みを分かち合う方法として、アステカ法というのを妻に教えたことがあります。
妻は大賛成しましたが、私は絶対やりたくないです。
気になる方は検索してみてください。
ヒントはこの絵です。
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