出産に向けてやるべきことは思いのほか多いので、メリハリをつけて進めていく必要があります。
その中で夫が最優先に取り組むべきことは、実は出産の直接的なサポートとは別のところにあるのではないか、と感じています。
今回は昨日書いた記事の続きです。
この記事は「実家からのサポートがない状態で2人目を出産する」家庭向けです。
結論を書くと、夫がすべき最優先事項とは「2人目の妊娠初期から育児に専念して、上の子をパパっ子にしておくこと」です。
子供2人を別々に世話するためには大人が2人必要
出産のために入院する期間は(自然分娩で異常がない場合)4日~1週間程度です。
この期間、母親と第2子は病院にいます。
この数日間は、必然的に父親が第1子の世話をすることになります。
(後述する子連れ入院を除く)
ここで問題になるのが、父親が上の子の面倒を安心して見られるのか、ということです。
(赤字の意味は後半で書きますが、極めて重要です。)
共働きだと、次の2つともできる父親が多いと思います。
- 週末に母が出かけるため、父が日中に子供の面倒を見る
- 母が仕事で遅くなるため、父が子供の保育園迎えから寝かし付けまでする
これらができれば日常生活はOKですが、母が数日間 家を空ける場合には充分とは言えません。
理由としては、
- 上の状況では、母が食事を前もって準備していたり、帰ってきて片付けをすることが多い
- 母がいない時間が長引くと、子供は母の痕跡を探す、もしくは母の所有物を見つけて不在に気づく
- 母が子供の持ち物を管理していると、父が次の日の子供の準備をすることが困難
大人が思っている以上に、子供は日常生活の変化に気づきます。
母親がいないと気付いた時でも楽しく過ごせればいいのですが、そうでないと大変です。
そのため2人目の妊娠初期から父親が育児に専念して、上の子をパパっ子にしておくことが望ましいです。
場合によっては2人目の妊娠より前、1人目が赤ちゃんの頃から始める必要があります。
子連れ入院という方法もあるけれど
病院によっては出産で入院する際に、小さい子供を母親と同じ病室で寝泊まりさせることができます。
これなら上の子が、母親の不在で悲しくなることは避けられます。
しかしいくつかの難点もあります。
(子連れ入院の案内をインターネット上に公開している情報のまとめ)
- 出産直後の母親がきょうだい2人の世話をすることの辛さ
- 追加料金がかかる(1泊につき1~2万円)
- 日中は保育園等に預けることを条件としている場合が多い(夫が毎日朝夕に病院から保育園に送り迎え)
- 分娩当日は利用できない場合あり
- 感染症流行期(冬)は利用不可
- 基本的に個室内で保育する必要があり、小さい子供には窮屈
上記のうち感染症の主な対象はインフルエンザですが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で出産立ち会いができなくなり、子連れ入院も基本的に中止となっています。
このように子連れ入院は親の金銭面と体力面だけでなく、感染症という外部要因に左右されるリスクがあります。
育児スキルの高さを普段から示しておくことが、産後の安心感を生む
「妻の出産に貢献したいのであれば、育児スキルを磨きましょう。」というのが今回の趣旨です。
育児は出産そのものとは繋がっていない感じもしますが、産後の妻の精神衛生上、とても重要です。
多くの母親は自分よりも子供のことを心配します。
産後の数日間でも家を留守にすると、上の子が心配になってきます。
栄養バランスの取れた食事を摂っているか、夜は寂しがらずに過ごせているかなど、事細かに想像しているうちに心配になってきます。
産後の妻を安心させるために夫ができる最大の貢献はこの点にあると思います。
母親がいなくなって父親がシングルファザー的な状況に追い込まれた場合、数日間であれば仕事をある程度犠牲にしつつ物理的に乗り切ることは不可能ではないと思います。
しかし母親の心配という精神的側面は、場当たり的な対策では対応できません。
母親が安心感を得るためには1人目の子供が小さいうちから育児スキルを上げ、妻が突然いなくなっても子供の世話を全てできることを普段から示しておくことが重要です。
要するに信用の積み重ねによる信頼の獲得です。
P.S.
我が家では家から私の職場の方が近く時間に余裕があるため、私の育児分担比率を高くしていました。それが幸いに2人目の出産でとても役に立ちました。
そのため今回は私がとても強調したいテーマについて書きました。
内容の善し悪しはあるかもしれませんが、2人目の子供の父親になる人に読んでもらいたい内容です。
しかし、結論は2人目妊娠初期から取り組むべし、になってしまいました。
このブログの位置付けとして育休取得を思い立った男性がアクセスしてくれそうなのですが、その時期にこの記事を読んでも始めるには遅い…となりそうなのが心残りです。
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