子供が生まれたばかりの時期は、母親が育児にかかりっきりになります。
すると必然的に、父親が家事をすることになります。
日常生活で必要な家事はいろいろありますが、妻の生活満足度、ひいては家族生活全体の満足度の決め手は食事です。
この記事は実家のサポートなしで乳児を育てる人向けです。
新生活で最も影響を受ける人
新生児期の生活は家族全員の負担が増えますが、その中でも母親の負担が最も大きいです。
- 産後の体(交通事故で大怪我をしたような状態)での生活
- 24時間育児による睡眠不足
- 外出できないストレス
- 子供の生育状況への心配
- 母乳が充分に出ないなどの懸念
出産によって体はボロボロなのですが、外傷はないため見た感じは元気(正常)です。
(また産前の人は街で見かけるとすぐ分かりますが、産後はお腹もへこむので普通の人と区別がつきません。)
そして心理不安も外からは分かりません。
そのため母親の身体的・精神的ダメージは、父親が感じているより相当大きなギャップがあるはずです。
夫婦で負担に大きな差がある(はず)なので、妻の生活満足度を高めることが家族全体の満足度の決め手になります。
それでは妻の満足度を高めるための最大の要素は何か。
答えは冒頭に書いた通り「食事」なので、順を追って説明します。
マズローの欲求5段階説
この有名な学説によると、人間には5段階の「欲求」があり、下位の欲求が満たされると1つ上位の欲求を満たそうとする、とされています。
産後は生活負担がかなり大きく、必死です。
自己実現とかしてる余裕はありません。
むしろ睡眠不足により、第1段階の生理的欲求が脅かされている状態です。
第3段階の周りに認められる欲求が満たされることも効果はありそうですが、それよりも少しでいいからゆっくり休ませてくれ、という感じではないでしょうか。
根源的な3大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)から考えると、
- 食欲は増加(産後の体の回復、授乳によるエネルギー摂取量の増加)
- 性欲は減少(母性愛>夫への愛)
- 睡眠欲は圧倒的に増加(24時間育児)
と考えられます。
No.2が実は最重要
睡眠不足はクリティカルなので、夫は家事を中心にサポートすることが多いと思います。
それでも新生児の睡眠サイクルは決まっているので、改善できる範囲は限られています。
次に重要なのが食欲を満たすことで、こちらは相対的に見落とされがちですが、おそらく生活満足度の決め手になります。
幽☆遊☆白書で蔵馬の持論として、黄泉もNo.2理論を知っています。
…話が逸れましたが、ともかく食事の満足度を上げることは非常に重要です。
新生児育児では、緊急事態宣言による外出自粛をものともしないほどの自粛生活をしなければならず、自宅外でのストレス解消ができないからです。
食事の満足度を上げるにはどうすればいいか
夫が美味しい食事を妻に提供するのが根本的な解決方法ですが、ほとんどの家庭ではそうもいかないと思うので、料理が苦手な私が試みて効果を感じた方法を紹介します。
ちなみに私は育休中なので、3食作って妻に出しています。
育休なしで乗り切るお父さんは、是非平日1食、週末3食出せるように頑張ってください。
仕事は最悪の場合には誰かに頼めますが、育児ができるのは自分か妻だけで、妻は名誉の負傷を負っています。
妻に好きな料理をリストアップしてもらう
料理の達人が作っても、嫌いなものは嫌いです。
反対に簡単調理でも、好きなものは美味しく食べられます。
顧客(妻)のリクエストが明確ならば、それを教えてもらうのが一番の近道です。
クックパッドなどのレシピサイトにお気に入りのメニューがあれば、それを表にしてもらうとあら不思議、妻が喜ぶ料理集の出来上がりです。
料理名、レシピURL、妻ならではの注意点を記録しておくのがおすすめです。
参考までに、私が妻からもらったリストを公開します。
(大人と同じ料理が食べられない長女(1歳半)用のリスト付き)
注意点は、個人がレシピを投稿するサイトだと重量や火加減などの説明が恐ろしく不明確なところです。
料理本を見て料理できるくらいのスキルは別途必要です。
前日までに食事メニューを公開する
我が家ではホワイトボードに作業タスク(予定)を書いて夫婦で共有しています。
このボードの端に食事メニュー欄を追加しました。
メモ程度で充分です。
事前にメニューを提示しておくことにより、夫が料理し始めてから妻に拒絶される事態を防ぎます。
妻も料理の心配をしなくていいことが分かるので、双方にとってメリットがあります。
また事前に提示しておくことにより、当日に妻がその料理を食べたい気分でなくても、何となく納得感を覚えるようです。事前刷り込み効果?
妻が妥協できるラインの取り決めをしておく
食事に求める品質は個人によって大きく異なります。
そして品質を上げると金銭的・時間的コストが上がってきます。
これは新生児が加わったことにより生活コストが上がり、自由な時間が減る中では結構きついです。
冷凍食品、市販弁当、手料理の比率(頻度)などを、コストパフォーマンス(価格・利便性と食事満足度)を加味してある程度決めておくことをおすすめします。
参考までに我が家では、
- 朝食は必要最低限(納豆ご飯と味噌汁)でOK
- 1食は(夫が)それなりものを作る
- 1食はレトルトでも可
としています。
困ったらテイクアウト
何事も無理は禁物です。
夫にもいろいろ事情があって料理を作れない時もあります。
そういう時は妻と相談して、出来合いのものを買って食べましょう。
昔と違って自分で料理せずとも低価格でちゃんとした食べ物が手に入るのは、今の時代の大きなメリットです。
その他のおすすめ
授乳中は普段の倍以上の水分を必要とするので、スープを付けるといいです。
スープは固形の食べ物に比べると低カロリーなので、食べ過ぎを防ぎつつ満腹感をもたらします。
いくら好きなものでも毎回出されると飽きます。
食事メニューを作って2日連続で同じ料理を出すことは避けましょう。
1日3食のうちご飯は2回まで、パンと麺は1回まで、といった主食のバリエーションも考えたいところです。
料理が得意でない人は、レシピ通りに作りましょう。
初心者に下手なオリジナリティーは不要、むしろ有害です。
妻に出すのは「男の料理」で充分です。
妻も夫の料理レベルに過度の期待はしていないはずです。
見た目もそれなりに大切ですが、味が最優先です。
インスタグラムで料理を検索するのはやめましょう。
料理を制する夫は育児を制す!!
↓ ブログランキング参加中です。記事が良ければ応援クリックお願いします。