少し前までは育休を取ると会社とは切り離された状態になっていましたが、最近では新しい選択肢が増えています。
つまり育休中も会社とのつながりを持つ、という選択肢です。
各企業のIT戦略によって育休取得者が行える範囲は異なると思いますが、可能な範囲で休業中も会社のリソースに目を向けておくと、復帰後に役立つものと思います。
リモートコミュニケーションの発達
新しい選択肢が出てきた背景には、リモートコミュニケーションの発達があります。
数年前までの方法は電話とメールでしたが、これらに加えてオンライン会議システムやビジネスチャットが普及してきました。
これらによって在宅勤務が非常にやりやすくなっています。
そして在宅勤務が増えることにより、仕事自体も在宅勤務に合わせたやり方に変わってきています。
例えば打ち合わせはオンライン会議で行い、議事録はチャットに投稿される、といった具合です。
今回は在宅勤務向けのシステムを、育休中に仕事のキャッチアップに利用する、という試みです。
育休中でもできるキャッチアップ
仕事をせず、会社に行かず、時間の成約なくできることが重要です。
ランチミーティング
以前から有志の集まりでランチミーティングが行われていた場合は、育休に入ってからも継続参加するのはいかがでしょうか。
有志の集まりであれば拘束力は比較的弱く、気軽に参加して情報収集しやすいです。
在宅勤務が増えたことにより、オンライン会議の形式でランチミーティングが行われることも増えてきました。
育休ではないですが、これなら別々のオフィスにいても話し合うことができますね。
議事録の読み込み
育休中に突発的な育児は付きもののため、予定されていた日時に参加できるとは限りません。
そういう時は、手が空いた時に議事録で情報収集します。
育休中だと会議メンバーからは外れているはずですが、ビジネスチャット上のグループであればグループメンバーから外されることは少ないと思います。
そのため育休中に議事録をインプットしておけば、復帰時に浦島太郎状態になることを防いで、復帰直後の会議からプレゼンスを示せます。
マニュアルや過去の実績データの読み込み
マニュアルや実績データは会社独自のノウハウの塊です。
しかし普段の仕事では目の前の業務に時間を取られ、時間を作って読み込むことは少ないのではないでしょうか。
一方で未経験の仕事をマニュアルなどで予習しておくことは、長期的にはとても役に立ちます。
会社のサーバーへのアクセス権が育休中も変わらずあれば、育児の合間に読んでみることをおすすめします。
イントラネットでの公開情報の確認
会社のポータルサイトで日報などを、1日5分だけでもいいので日々チェックしておくといいと思います。
また普段はアクセスしない、他部署の公開情報にアクセスしてみると新たな発見があるかもしれません。
全社会や社内講座の視聴
新型コロナウイルス感染症により、集まって行うイベントが中止になってます。
その中の一部はオンライン開催という形で行われるようになりました。
全社会や社内講座も同様の形式になる可能性があります。
少人数もしくはワークショップを含む場合は休業の身で参加するのは難しそうですが、不特定多数に向けた講義や説明会であればオンライン参加しやすいです。
まとめと注意点
育休中にできる会社との付き合い方を紹介しました。
育休は公的に認められた制度なので後ろめたいことは何もないのですが、やはり職場復帰のことは気にかかります。
育休中に自分のペースで情報収集しておくことは、育児の気分転換になり、復帰に対する不安もいくらか軽減されます。
また乳幼児期はほとんど外に出られないので、社会とのつながりを確認する機会にもなります。
一方で乳幼児育児中は思った以上に自分のことはできないので、会社関係はオプションに留めておくことも大切です。
当然、給料は発生しないので、あくまで自己研鑽であることを頭に置いておきましょう。
最後に、今回紹介したことは「選択肢」です。
育休中は家族のことに専念し、会社とは一切関わりを持たない、という選択肢もあります。
会社とのつながりがあると気にしすぎてしまう人は、やらない選択肢の方がいいかもしれません。
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