共働きで2人姉妹を育てる父親の生き残り戦略

5歳と3歳の姉妹を育てています。2020年4月~5月前半:育休準備編 5月後半~8月:育休編 9月~:片働き編。2022年5月~:共働き編

保育園と幼稚園、子供を預かる経費はどちらが高いのか(育休41日目)

f:id:BrushwoodCape:20200625234429j:plain

保育園・幼稚園が園児を預かる場合に、支給される金額は国によって定められています。

それでは保育園・幼稚園それぞれの金額はどの程度なのか計算してみます。

 

保育園の運営が気になって調べていたら、シリーズものになってきました。

パート1:公定価格と保護者負担について

brushwoodcape.hatenablog.com

 

パート2:保育園が高所得層への助成になっている可能性について

brushwoodcape.hatenablog.com

 

これらの記事では「保育園にかなり金がかかっている」という話が出てきました。

しかし本当にそうなっているのかを検証するために、保育園と幼稚園を比較します。

 

 

ちなみに公定価格としての保育経費の話なので、保護者が支払う保育料・教育費は無関係です。

 

比較の方針

横浜市の公定価格単価表で計算した結果を比較します。

横浜市のデータをもとにしていますが、内閣府が出している全国版で横浜市の地域区分(16/100地域)を抜き出したものなので、横浜市以外でも傾向は同様になるはずです。

 

保育園・幼稚園ともに定員によって公定価格が異なるため、内閣府が出している幼保経営実態調査結果の平均定員(保育園: 102.3人、幼稚園: 108.1人)を踏まえつつ、切りのいい100人を定員とします

 

公定価格の計算式はかなり複雑です。(下の図は、詳しく見ない方がいいです。)

幼稚園:

f:id:BrushwoodCape:20200626005406p:plain

 

保育園:

f:id:BrushwoodCape:20200626005450p:plain

 

計算にあたっては、幼稚園・保育園ともに丁寧な運営をするものとして、付加的サービスも一般的な範囲で含めます。

例:幼稚園の送迎バスや給食はあり、保育園の休日・夜間保育はなし

 

実は上の図の計算式に加えて施設に関する計算項目もありますが、園児そのものにかかる経費ではないため割愛します。

 

園児にかかる経費(月額)

公定価格の計算結果を紹介します。

 

4歳以上児(4~6歳児)

幼稚園:51,674円

保育園:56,450円

 

計算式は異なりますが、結果はほぼ同じになりました。

 

3歳児

幼稚園:120,044円

保育園:  73,130円

 

意外にも、幼稚園の方がかなり高いという結果が出ました。

 

これには「満3歳児対応加配加算」という名目の45,970円が影響しています。

 

幼稚園の場合には年度ごとの入園(3歳を迎えた次の4月)だけでなく、(満)3歳になった時点で入園できる場合があります。

このためには3歳児20人につき保育士1人の配置ではなく、早期入園の満3歳児は6人につき保育士1人の配置となります。

(保育園の2歳児クラスと同じ)

 

満3歳児対応をするとより多くの保育士を配置する必要があることから、経費が多く見積もられています。

 

満3歳児対応加配加算をなくすと幼稚園は74,074円となるため、73,130円の保育園とほぼ同じです。

 

結論

(定員100人の場合、)3歳児以上の園児にかかる経費は、幼稚園も保育園もほぼ同じという結果になりました。

 

そうなると標準保育時間が5時間の幼稚園に対し、8時間の保育園が同じ費用でやりくりしているのは不思議です。

公定価格が高い0~2歳児を含めるとバランスが取れるということなのでしょうか。

幼稚園についてはこれ以上調べる予定はありませんが、気になります。

 

 

↓ ブログランキング参加中です。記事が良ければ応援クリックお願いします。

にほんブログ村 子育てブログ 産休中・育休中育児へ