共働きで2人姉妹を育てる父親の生き残り戦略

5歳と3歳の姉妹を育てています。2020年4月~5月前半:育休準備編 5月後半~8月:育休編 9月~:片働き編。2022年5月~:共働き編

授乳中のお酒(アルコール)は用法用量を守って飲みましょう(育休73日目)

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妊娠中はお酒が飲めません。

摂取したアルコールは胎盤を通して胎児に影響を及ぼします。

一方で産後の授乳期は、母乳を通して飲酒が乳児に影響する可能性があるものの、適切に対処すれば影響を防げます。

無理して断酒するよりは、ルールを厳守して飲酒する方が賢明かもしれません。

 

 

はじめに

冒頭に書いた通り、妊娠中はアルコール厳禁です。

流産や先天性異常のリスクは大きすぎるので、例外なくノーアルコールとなります。

 

 

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http://www.brewers.or.jp/contents/helth-qa/hq06.html

 

またこの記事は現時点での各機関のガイドラインをまとめた内容であるため、今後の研究結果によって変わる可能性があります。

 

以下で各機関の見解を紹介します。

 

厚生労働省

飲酒のガイドラインからの抜粋です。

妊娠・授乳中はノーアルコール
妊娠中の飲酒は胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。

またアルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します。

厚生労働省はノーアルコール推奨です。

 

日本産婦人科医会

妊娠中の飲酒について」からの抜粋です。

産後においても禁酒が推奨される。

飲酒はプロラクチン分泌を抑制し、乳汁の分泌量や授乳期間などのパフォーマンスを低下させる

また、母体血中のアルコールは母乳に移行する。

乳汁中アルコール濃度は飲酒後2時間が高いとされ、飲酒後2時間以上あけて授乳することが推奨されている。

母乳のメリットが人工乳に比し大きいため、海外の勧告では飲酒したからといって授乳を忌避する必要はないとされている。

日本産婦人科医会もノーアルコール推奨ですが、飲酒する場合の注意点も書かれています。

また母乳が出にくくなることにも触れています。

 

日本産科婦人科学会

産婦人科診療ガイドラインからの抜粋です。

内容は前述したものと同様なので読みとばしても大丈夫です。

飲酒はプロラクチンを抑制するなど、授乳のパフォーマンス(分泌量や授乳期間など)を低下させる。また母体血中のアルコールは母乳に移行する。ただし蓄積されるものではなく、乳汁中アルコール濃度は飲酒後2時間をピークにその後低下してゆく。海外の勧告では母乳のメリットが人工乳に比して大きいため、飲酒したからといって授乳を忌避する必要はないとしているが、授乳までには飲酒後2時間以上あけることを推奨している。

授乳に関する注意点の章では、以下の記述があります。

喫煙、少量のアルコールなら母乳育児に影響しない。

外国の文献をもとに書かれている内容ですが、直接的な表現で問題なしとしているのは驚きです。

ただし具体的な量は書かれていません。

 

米国小児科学会

母乳と母乳育児に関する方針宣言からの抜粋です。

アルコールは子どもの発達に悪影響を与える可能性があるため、アルコール飲料の摂取は最小限の量に抑えるべきである。

厚生労働省と同じくノーアルコール推奨です。

 

ただし、医師のための母乳育児ハンドブックには以下の記述があるようです。(参考サイト

米国小児科学会では、アルコールの許容範囲は母親の体重1kgあたり0.5gとしています。

 

カナダ・ノヴァスコシア州政府

授乳中の飲酒の仕方のガイドラインを作っている地域があったので、番外編として載せておきます。

Canada's Low Risk Alcohol Drinking Guidelinesからの抜粋(日本語訳)です。

授乳期間中は、飲酒後の母乳にアルコールが含まれる。
アルコール飲料を飲む予定があるならば、アルコールが乳児の体内に入らないようにする方法がある。
例えば、飲酒直前に授乳し、次の授乳前にアルコールが母乳から抜けるようにすることである。
授乳の継続方法については担当医に確認すること

 

まとめ:授乳中の飲酒ルール

上記をまとめると、授乳中は次のことを厳守すれば飲酒も可能と言えそうです。

  • 自分の体質を把握しておく(体重やアルコール耐性など)
  • 飲酒前に授乳を済ませておく
  • アルコールの許容範囲は母親の体重1kgあたり0.5g、ビール換算で1缶350ml(体重50kg前後の場合)
  • 母乳のアルコール含有量は血中アルコール濃度に依存する(搾乳して捨てるのは無意味)
  • 1人で飲酒しない、同伴者に限度を伝えておく(飲み過ぎ防止)

率直に言うと人工ミルクもしくは搾乳があればいくら飲酒しても乳児には影響しませんが、酔うことによる事故のリスクが大きくなるのでやめておきましょう。

 

 

お酒を飲むことが好きな妻も授乳のためにノンアルコールビールで1年以上我慢していますが、育児ストレスで飲酒願望が上がってきています。

ノンアルコール推奨は変わりませんが、飲みたいことを我慢するストレスより飲酒の悪影響の方が小さそうなので、ビール1缶までは解禁しようかと思っています。

 

付録:授乳中の喫煙方法

我が家に関係がないため詳細は割愛しますが、母子健康協会の報告によると、喫煙後3時間経過すれば母乳中のニコチン濃度は喫煙前に戻るとされています。 

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https://jp.glico.com/boshi/futaba/no74/con01_07.htm

・・・でもニコチン濃度が下がるとまた吸いたくなって、3時間おきに図のカーブが繰り返されるだけになってしまうのかな?

 

 

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