生後2ヶ月の次女は安定して夜から朝まで眠るようになりました。
月齢としては早い方だと思います。
夜通し寝てくれるようになると育児の負担がかなり減ります。
そして赤ちゃんの睡眠に悩んでいる家庭は多いと思うので、改善の一案として読んでいただければ幸いです。
次女の睡眠についての実例は10日前の記事に書いています。
始めに元も子もないことを言ってしまうと、乳児の発達は個人差がかなり大きく、また向き不向きによって効果の出方が大きく異なります。
そして育児理論は時代とともにドラスティックに変わるので、必ずしも正しいとは言えません。
今回紹介する内容はあくまで一つの選択肢として捉えていただければと思います。
乳児が夜通し眠るようになる時期
まず小児科医が書いている記事を引用します。
生後3ヶ月~6ヶ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は、13時間~14時間くらい。昼寝を朝・昼・夕と3回して夜にまとまって眠るようになります。夜に6時間近く寝ることができる赤ちゃんも出てきます。
生後6ヶ月~1歳頃の赤ちゃんの睡眠時間は、11時間~13時間くらい。生後6ヶ月を過ぎたあたりから、「明るい時間に起きて暗くなる時間には寝る」といった生活リズムが身につき、夜に長い時間連続で寝られる事が多くなります。
要するに、夜通し眠るのは生後6ヶ月頃からと読み取れます。
次に助産師が書いている記事を引用します。
生後4ヶ月~6ケ月ころまでの睡眠時間は、1日約13~14時間ほどです。日中の起きている時間が長くなってくるため、夜はまとまって眠れるようになります。体内時計が発達を始めるのもこの月齢です。
こちらは生後6ヶ月頃までに夜通し眠れるようになる、と読み取れます。
母乳の成分は時間帯で変わる。その理由は?
雪印メグミルクの子会社である雪印ビーンスタークが、母乳に関する興味深い記事を出しています。
夜になると母乳も変わる!?母乳成分と睡眠・覚醒リズムの関係
https://www.mamecomi.jp/research/milk/47
要約すると以下のようになります。
- 母乳には夜に多い成分と少ない成分がある
- 夜に多いのはメラトニンとピリミジンヌクレオチド
- メラトニンは睡眠を調節する成分
- 母親の就寝時刻が遅いほど夜間の母乳中メラトニン濃度が高くない
- ピリミジンヌクレオチドは代謝の過程で睡眠促進物質に変化する成分
- 夜に少ないのは脂質とタウリン
- 夜間に脂質が少ないと成長ホルモンの分泌を促進し、夜間の覚醒回数も少なくなる
- タウリンは昼間に多く、光の刺激に対する網膜機能の維持・発達に重要な成分
母乳は身体発達の栄養面だけでなく、睡眠が向上するように時々刻々と調整されることが報告されています。
個人的な経験との整合性
たまたまかもしれませんが、母乳育児が夜の睡眠に効果があることは、2人の子供の育児でうまく当てはまっていました。
長女は混合授乳で深夜はミルクを与えたところ、夜通し眠るようになったのは生後4ヶ月頃でした。
次女はほぼ完全母乳で、夜通し眠るようになったのは生後2ヶ月頃でした。
いわゆるネントレ(ネンネトレーニング)はどちらの時もやっていません。
次女の寝かしつけは長女の時の経験があるので少し上手くできている印象です。しかし長女からの多少の妨害が避けられないため、総合的な寝かしつけ環境は次女の方が悪いです。
まとめ
ある研究結果では、母乳が乳児の夜間睡眠に良い影響を与えるように成分調整されていることが確認されました。
そして母親の生活習慣が整っているほど良い影響は大きくなります。
一般的に母乳より人工ミルクの方が乳児の睡眠時間が長いとされています。
その理由は「ミルクの方が消化に時間がかかるため」と説明されます。
裏を返すと、「ミルクの方が消化のために乳児に負担をかける」とも言えます。
このような一時的な睡眠効果よりも、長期的には母乳の方が育児負担が小さいかもしれません。
(授乳には睡眠だけでなく、栄養や手軽さ、父親による授乳も育児負担に関係するため、一概に母乳が良いと言うことではありません。)
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