2ヶ月前に受けた健康診断の結果が出ました。
結果は「要医療」でした。
初めての悪性診断結果にショックを受けました。
そして、その対処法は「水を飲むこと」で再びショックを受けました。
30代中盤は壮年期
健康診断の基準では、35歳を境に若者とオジサンが区別されます。
その理由については過去の記事に書きました↓
brushwoodcape.hatenablog.com
一方で、社会的に30代中盤は微妙な年齢です。
若者ではないし、かと言ってオジサンでもない。
(相対的に子どもから見たらオジサンで、老人から見たら若者ですが、大人の中での区分として。)
一方、成長段階には以下の9区分があります。
幼年・少年・青年・壮年・初老・中年・熟年・高年・老年
こちらも時代によって変わったりしますが、一般的に30代は壮年に区分されます。
「壮年」とは、心身ともに成熟し、働き盛りとなった年代を意味する言葉で、人生のうちで最も活力がみなぎる年頃を指します。
そんな人生の最高潮です。
健康面でも万全でありたいものです。
健康診断の結果
それでは健康診断の結果を御覧ください。
「異常なし」が並んでいて問題ないことが確認できます。
判定なしの部分は、生活習慣病健診のため今回は検査していない項目です。
残り半分の診断結果です。
赤色ハイライトが出ました!
血液一般判定に「要医療」の診断が出ています。
図は異常の有無の判定のみですが、診断結果には具体的な数値も出ています。
血液の詳細結果を見てみると…
赤血球数・血色素量・ヘマトクリットが標準範囲より高いという結果でした。
平たく言えば「血液が濃すぎる」ということです。
血液の濃さとはなにか
血液が濃いとはどういうことでしょうか。
血液を遠心分離すると、図のように血液に含まれる成分が分離します。
全血液に占める赤血球の割合が高い(図では赤の割合が高い)と「血液が濃い」と判断されます。
逆に赤血球の割合が低いと「血液が薄い」ことになります。こちらは一般的に貧血と言われます。
この割合はヘマトクリットと呼ばれ、成人男性で40-50%、成人女性で35-45%程度が正常値とされています。
多血症の疑い、血液が濃いことの悪影響
赤血球は血液の主要な構成成分で、酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。
単純に考えると、血液が濃いほど酸素を取り込みやすくなって、体には良さそうです。
実際にスポーツでは高地トレーニングをしてヘマトクリットを上げる選手もいます。
しかし血液が濃いと、多血症の疑いとして問題視されます。
その理由は、赤血球が多いと血液がドロドロになって血流が悪くなりやすく、頭痛やめまい、耳鳴り、視力障害などの原因となるためです。
さらに、血栓症により脳梗塞や心筋梗塞を発症して初めてその原因として見つかることもあります。
これは非常にマズい!!!
血液が濃い減少には、相対的多血と真の多血がある
心配になってきたのでもう少し調べてみると、多血症は大きく2種類に分けられることがわかりました。
正常な血液と多血(相対的多血・真の多血)比較が下の図です。
正常な血液に対し、相対的多血は黄色の血漿成分が少なく、真の多血は赤血球成分が多くなっています。
順に説明します。
相対的多血
血液中の血漿(けっしょう)成分が少ない状態です。
血漿は血液の細胞以外の成分で、9割が水分、1割がタンパク質です。
つまり、水分摂取量が少ないと血漿成分が減り、相対的に多血状態となります。
真の多血
血液中の赤血球成分が増えすぎた状態です。
以下の3つの原因によって発生します。
- 低酸素によるもの(高地トレーニング、喫煙、睡眠時無呼吸症候群など)
- 腎臓につながる動脈が硬化し、腎臓の働きの異常によるもの
- 造血幹細胞の異常によるもの
血液が濃い場合の対処法
血液が濃すぎることにより、今回の健康診断結果は「要医療」となりました。
そして今回の健康診断結果に対する医師からのコメントは以下でした。
「ヘマトクリットが高値です。ストレスや脱水が原因と思われますので、水分をこまめに摂取して経過を見てください。」
水を飲むだけ???
どうやら単なる脱水症状による相対的多血の可能性があるため、まずは様子見ということなのでしょう。
近いうちに献血をして血液の状態を確認します。
(献血では、血液が濃い方が喜ばれます。)
妻には「ストレスが原因で健康診断の結果が要医療になった」と話して家事分担を減らしてもらおうと思います。
結論
健康診断では食事を控えるよう指示されることが多いですが、水分はしっかり摂取しましょう!