共働きで2人姉妹を育てる父親の生き残り戦略

5歳と3歳の姉妹を育てています。2020年4月~5月前半:育休準備編 5月後半~8月:育休編 9月~:片働き編。2022年5月~:共働き編

子どもの誕生前にパパが最もすべきことは、育児に関係なさそうな自己鍛錬

3人目の子どもは妊娠9ヶ月まできました。

父親はどうしても子どもが生まれるまではのんびり構えがちですが、やるべきことはたくさんあります。

その中で「父親が最もやっておくべきこと」を過去の自分に伝えるとしたら何かを考えたところ、育児とは一見関係なさそうなことでした。

 

プレパパ・プレママ講座はあるけれど…

子どもが生まれる前の準備段階でするといいこととして、プレパパ向けのセミナーなどがあります。

自治体が開催する公的なもの、ベビー用品メーカーが開催する若干商業的なものなど様々ですが、実施内容はおおむね以下です。

・座学(ベビーの成長過程、1日のタイムスケジュール、お世話の注意点など)
・育児体験(人形を使った肌着の着せ方、沐浴、おむつ替えなど)

 

どのセミナーの開催案内を見ても、「育児のイメージができるようになりました」「子育てのモチベーションが上がりました」という過去の参加者の感想が載せられています。

 

確かに、座学や育児体験を事前に受講しておくことは、それなりに役に立ちます。

しかし、子育て経験者としては、大事な視点が抜けているのではないかと思います。

 

ベビーの世話は、とにかく体力的にきつい

身もふたもない表現ですが、これに尽きると思います。

自分の子どもがミルクを飲んだり手足を動かしたりしている様子は何ものにも代えがたい喜びですが、それでも24時間育児は大変です。

 

その点で、プレパパセミナーの類は「楽しく学べること」に力点を置きすぎなのではないか。というのが子育て経験者の感想です。

 

まあ、辛さを前面に押し出したセミナーに人を集めるのは厳しいので、どうしても今のやり方になるだろうとは思いますが…。

 

プレパパは家事育児の経験を積むことも大事だが、まずは育児に耐えられる体を作ろう

誤解を恐れずに言えば、セミナーはあくまで体験の場であって、実践経験を積める場所ではありません。

農業に例えると、収穫体験をしたからといって農家になれるわけではないのと同じです。

 

また家事のスキルを上げることも長期的には役に立ちますが、24時間体制のベビー育児の場では、出産前の比較的平穏な生活の中で付け焼き刃的に身に着けたスキルは役に立たない可能性が高いです。

 

ではベビー育児に必ず役に立つことは何かというと、体力です。

そしてベビーのお世話には腰をかがめながら行う沐浴や、1時間を超える抱っこなど、大人だけの生活では使わない筋力が要求されます。

 

スイングベッドなど世話のきつさをカバーしてくれる器具もありますが、全て買い揃えるのは大変だと思います。

加えて今は20歳前後で結婚・出産する時代ではないので、子育ての開始時には運動から離れて10年近く、という人も少なくないのではないかと思います。

 

子どもの誕生前にパパが最もすべきことは筋トレ

赤ちゃんの世話をしたいという意欲があっても、体力がついていかないと悲惨です。

夫に任せようとしたけどできないから自分がやった、という妻の笑うに笑えない話もあります。

 

更に産後の体が妊娠前と同じくらいまで回復したと感じられるのは産後3カ月~1年かかると言われる中、沐浴などきつい世話は夫が肩代わりしたいところです。

そのためには筋力が大事です。特に腰痛にならないための腹筋や背筋のトレーニングが重要です。

 

個人的体験として、夏場はランニングをせずウォーキングにしていたところ、腰痛の不安が再燃してしまいました。身体的にも精神的にも、身を引き締めていかないといけない…

 

1日10分でも半年続ければ目に見えて違いが出てきます。産後の力仕事は男の役目と考えて、妻の妊娠中は筋トレに励むことをおすすめします。

 

夫は、夫にしかできないことをやるべし

性差別をするつもりはありませんが、性別役割分業は必要だと思っています。

一方で性差による体力差は全体傾向なので、力強い女性や華奢な男性もいて、家庭内の事情で調整していくところもあるかと思います。