共働きで2人姉妹を育てる父親の生き残り戦略

5歳と3歳の姉妹を育てています。2020年4月~5月前半:育休準備編 5月後半~8月:育休編 9月~:片働き編。2022年5月~:共働き編

混浴制限年齢が20年ぶりに引き下げ、異性の子どもは何歳までOK?

長女が5歳になり、服装や遊びの好みなど、男女差を感じるようになってきました。

家族で銭湯に行く際にどちらの親が子どもを連れていくかという話になり、条例を調べたところ直近で制限年齢が大幅に引き下げられたことが判明しました。

 

家庭での混浴年齢制限

まず、家庭内での混浴に関しては、特段の条例による制限はありません。

近い関係性の人同士での入浴方法、および個室空間でのやり方は行政の介入する部分ではありません。

 

公衆浴場における衛生等管理要領に年齢制限あり

家庭内に対して不特定多数が利用する公衆浴場などでは、トラブル防止のために条例で制限されています。

厚生労働省の指針である「公衆浴場における衛生等管理要領」で規定されています。

この指針の目的は「公衆浴場における施設、設備、水質の衛生的管理、従業者の健康管理、その他入浴者の衛生及び風紀に必要な措置により公衆浴場における衛生等の向上及び確保を 図ること」で、公衆浴場側だけでなく入浴者の風紀にも言及されています。

 

それによると「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」となっています。(III 衛生管理, 第1 一般公衆浴場, 9 入浴者に対する制限)

 

混浴制限年齢が20年ぶりに引き下げ

混浴制限年齢をおおむね10歳とした条例は2003年に施行されましたが、直近で改正の動きがありました。

地方自治研究機構という一般財団法人が「公衆浴場の混浴年齢を定める条例」を1月4日に更新しました。

 

それは以下が記載されています。

「令和2年12月10日付け厚生労働大臣官房生活衛生・食品安全審議官通知は、「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと。」と改正した」

 

10歳から7歳へ、3歳分の引き下げです。

 

混浴制限年齢引き下げの背景

前記の条例改正の発信では詳しい説明もなされています。

 

要約すると
・子どもの発育発達と混浴年齢の研究成果やパブリックコメントの結果を踏まえた
・成人が考える子どもの混浴禁止年齢は6歳がピーク、次いで7歳
・子どもが恥ずかしいと思い始めた年齢も6~7歳が相対的に高い
・公衆浴場事業者が考える混浴禁止年齢は7歳の割合が最も高い
・幼稚園教諭から「4~5歳で性の意識の芽生えがある」という意見が出た

 

以上が2020年に国の指針として各都道府県(および政令指定都市や特別区)に通達されました。

 

条例で定める各自治体の混浴制限年齢

国の通達を受け、各都道府県等が定める条例にも変化がありました。
(国の指針はいわゆる提言であり、具体的な条例は各都道府県等において制定されます。)

 

2021年1月時点では混浴禁止年齢7歳は京都府と京都市の2団体のみ、10歳が100団体となっていました。

2024年1月時点では7歳が103団体となり、主要自治体の66%が国の指針と同水準になっています。

 

温泉や銭湯では子どもの発育を考慮した対処が求められます

条例には特段の罰則はないようですが、温泉や銭湯は公共の場なので、親と子どもが気にするかだけでなく、周囲の利用者にも配慮していく必要があります。

マナーを守って気持ちよく利用したいですね。