母乳もしくはミルクしか飲まない乳児でも、うんちは出ます。
しかし幼児期以降のうんちとは明らかに異なっています。
この要因を探っていきます。
記事タイトルに関わるのは最後の部分だけです。
前半~中盤は真面目な内容のため、スキップしてもタイトル回収には影響ありません。
この記事における乳児は、生後約5日~離乳食開始までの赤ちゃんを指しています。
出生直後は授乳によらない老廃物がうんちとして出て、離乳食開始後は食物による排便となるためです。
つまり母乳もしくはミルク(人工乳)の影響のまとめです。
うんち観察の重要性
乳児の成長において、栄養摂取面が気になることは多いと思います。
母乳育児であれば、母親の食事内容に配慮する家庭は多いのではないでしょうか。
一方で、乳児の排泄物に関しては意識されにくいです。
性質的にまじまじと観察しにくいものであり、また赤ちゃんが泣いたりしていて短時間で処置することが好ましいからです。
一方で栄養摂取と同じくらい、うんちを観察して消化・吸収の状態を知ることは重要です。
月齢によるうんちの状態の変化
離乳食を始められる生後半年までは、緩めのうんちであることが普通です。
理由は、母乳やミルクにはうんちを硬くする食物繊維がほとんど含まれていないためです。
また臭いの原因となるタンパク質や細菌が少ないため、乳児のうんちはそれほど臭くありません。
うんちの色
鮮やかな黄色
黄色いのは胆汁の色なので、正常なうんちです。
緑色
黄色いうんちが酸性になると緑色になります。
母乳に含まれる乳糖が乳酸菌の生成を促してうんちが酸性に傾きます。
乳酸菌は腸の働きを促すため、正常なうんちです。
黒、もしくは赤黒い色
消化管からの出血が原因でうんちに血が混ざった可能性があります。
突然吐いたり、おなかが痛そうに強く泣いた時に赤黒いうんちをしたときは、腸重積症の疑いもあります。
病院で診察を受けましょう。
白っぽい色
うんちの中に白い粒が混ざっている場合は、母乳やミルクに含まれる脂肪分などの固まりです。
異常ではありません。
全体的に白っぽいうんちが出続ける場合は、胆汁の分泌が十分ではないため注意が必要です。
この場合は胆道閉鎖症などの病気の可能性が考えられます。
またロタウイルスに感染した場合もうんちが白っぽくなります。
病院で診察を受けましょう。
厚生労働省から「便色カード」というのが発行されており、また活用マニュアルもあります。
参考までに図を引用します。
母乳とミルクによるうんちの状態の違い
栄養成分としてはかなり母乳に近づけられているミルクでも、うんちになると性質の差が出てきます。
理由は体内での滞留時間の違いで、母乳中に多く存在するオリゴ糖とそれによって変化する腸内細菌叢が排便サイクルを短くしているためです。
うんちの頻度は異なりますが、排泄物の総量は同程度とされています。
母乳由来のうんちの臭いは、具体的には炊飯時もしくはヨーグルトの匂いに似ています。
理由は新生児のうんちにビフィズス菌が多く含まれるためです。
うんちの頻度が低すぎる時の対処法
うんちが出ない日が2~3日続いた場合は、人為的に刺激することが推奨されています。
方法は綿棒にベビーオイルをつけて肛門をつつきます。
変化がなければ、肛門から1~2cmほどの深さまで綿棒を入れ、2~3回ゆっくりと回します。
ただし授乳不足でうんちが出ない場合もあります。
飲む量に不安がある場合や、綿棒刺激の効果がない場合などは医師に相談することになります。
乳児のうんちは下痢状で、ヨーグルトで、カレー
次女が生まれてから1ヶ月以上も毎日オムツ替えをしていたため、作業も手慣れてきました。
うんちの形状で健康状態も何となく分かるようになってきました。
栄養担当は授乳する妻、消化(確認)担当は私です。
前述したように、新生児期は大人に例えると下痢状のうんちでした。
また前述のように、母乳メインの次女のうんちは毎回ヨーグルトのような臭いでした。
時々オムツ替えに立ち会った長女(2歳弱)は、ドロドロで黄土色の物体を目の当たりにして、「カレー!カレー!」と連呼していました。
現場からは、以上です。
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