2021年4月入園の結果が出揃い、新年度の空き枠が公開されました。(横浜市)
結果としては今年度より枠が余っている保育園が多く、新型コロナウイルス感染症による入園控えの傾向が感じられました。
入園枠の調査目的
我が家の家族構成は父母、2歳児、0歳児の4人家族です。
2歳の長女は保育園入園中、0歳児の次女は家庭内保育、妻(母)は育休中です。
次女は2020年度生まれのため、2021年4月からの保育園入園資格があります。
一方で、我が家の方針はいわゆる保育園全落ちによる育休延長です。
長女が在園しているため、兄弟加点により1歳児から預けられる見込みと判断したためです。
そのために、入園保留通知を手に入れる目的で4月入園の二次募集の申請をしました。
(入園目的でない申請は行政の手間を増やすため望ましくないのですが、育休(給付金)延長で申請する人が多いようで、横浜市では「敢えて利用調整の優先順位を下げる(Iランク、調整指数-10に減点する)」項目が申請書類に追加されました。)
保育園に全落ちして保留通知を手に入れるためには、自分のランクでは入れない保育園に入園希望を出す必要があります。
そのために4月時点の空き枠を確認したところ、驚愕の事実が判明しました。
2021年4月入園の空きが例年よりかなり多い
横浜市内各区の保育園入所状況を確認しました。
4月1日時点での入所可能人数、つまり空き枠が一覧になっています。
これを見ると保活激戦区では0歳児の空き枠なしが多いものの、それ以外の区ではそこそこ空きがあります。
そして特筆すべきは、5人以上の空き枠がある保育園がちらほら見られることです。
前年度以前の情報は公開終了されているので定量的な比較はできていませんが、(長女の入園を考え始めた)3年前から状況をウォッチしてきた感覚からすると、例年に比べてかなり空きが多い印象です。
出生数の推移
2020年の出生数は前年比2.6万人減の87.3万人で過去最低ではあるものの、(コロナの影響というよりは)少子化のトレンドに沿った数になっています。
(以下は2019年度までの参考図)
また月ごとの出生数は昨年から大きくは変わっていません。(下図で赤が2020年、青が2019年)
ただし2020年11月、12月生まれはコロナが妊活に影響した形跡が見られます。
(一方で年末生まれや早生まれの場合は、0歳児入園を希望する割合が高くないと思われます。)
つまり保育園の空き枠の大幅な増加は、少子化が直接的な要因とは考えにくいです。
0歳児入園が減った理由
予想される要因はいくつかあります。
・コロナ禍での入園延期(育休延長)
・コロナによる失職(保育を必要とする事由の喪失)
・出生数の減少(少子化)
その中でも、入園延期の割合がかなり高いのではないかと思っています。
コロナは保活にも大きな影響を与えています。