今年の節分は2月2日です。
40年近く当たり前だった2月3日ではないのでお間違いなく!
節分とは
節分とは、季節を分ける日のことです。
元々は春夏秋冬それぞれに節分がありましたが、現在は主に立春の前日のことを指します。
立春とは
立春とは、冬至と春分のちょうど中間の日です。
冬至は1年で最も昼が短い日で、春分は昼と夜の長さが同じ日です。
立春は1年を24の季節に分ける暦法である二十四節気の一つで、春分を0°とした場合には315°の位置になります。
地球は1年で太陽の周りを1周するので、同様の考え方で立春は公転面において315°の位置(黄経315°)を通過した時刻となります。
(立春は暦の上では1日ですが、天文学的には時刻を指します。このことはこの後に説明する「節分の日が変わる」理由でも重要になってきます。)
なぜ2021年の節分は2月2日なのか
前述したように、節分は立春の前日です。
つまり「なぜ節分の日が変わるのか」ということは「なぜ立春の日が変わるのか」と同じことです。
そのため、ここからは立春をベースに説明します。
国立天文台によると、地球が太陽の周りを1周する期間(地球の公転周期)は365.2422日です。
公転周期がちょうど365日ではないため、うるう年により4年ごとに1日が追加されて調整されます。
(もう少し正確には、西暦が100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年にはなりません。)
365.2422日の小数点部分(0.2422日)があるため、1年ごとに0.2422日、つまり約6時間ずつ立春(の時刻)が遅れていくことになります。
年ごとの立春の時刻を図示すると以下のようになります。
細かくて見えづらいですが、青い+が立春の時刻です。
図では下から上に行くにつれて、時刻が遅くなります。
先ほど説明したように、公転周期は365日よりも約6時間長いため、1年ごとに立春の時刻は図の上側に移動していきます。
そして4年ごとのうるう年で調整されて下にさがります。
これを繰り返す(年が経過する)につれて、立春は時刻を変えながら、右にずれていきます。
(点が大幅に上がっているのは、100年ごとにうるう年でない年があるためです。)
図をもう一度見てみましょう。
立春の時刻はおおむねピンク色の2月4日ゾーンにあるため、立春は2月4日となります。
そのため節分はその前日の2月3日が基本です。
しかし図では立春の時刻が2月3日もしくは2月5日になっている点があります。
これらの年は節分も2月3日からずれることになります。
節分が2月3日でない年は、どのくらい珍しいのか
節分が2月2日になるのは1897年以来、なんと124年ぶりです。
そして節分が2月4日だったのは1984年で37年前です。
どちらも私には未体験ゾーンです。
ちなみに辛丑(かのと・うし)にあたる2021年の恵方は丙の方角で、具体的には南南東やや南です。
いろいろ書いてしまいましたが、結論は「今年は節分が例年より1日早いから気をつけよう」です。