ミモザという花をご存知でしょうか。
私はこの花の名前を聞いてもイメージできませんでした。
マイナーな花を、マイナーな記念日に妻に贈ってみました。
あえてマイナーなやり方をしたら、思いのほか良い効果があるのではないか、と感じる結果になりました。
ミモザの正体はミモザではなく、アカシア
まずこの記事のテーマになっているミモザについて紹介します。
(記事タイトルの通り、男性目線の話です。女性には当たり前のことかもしれません。)
一般的にミモザと呼ばれるのは、ふわふわした形状の小さく黄色い花をつける広葉樹です。
植物の種類としては、マメ科ネムノキ亜科アカシア属となっています。
ここで「ミモザ」と呼ばれる花はアカシアの一種である、というのが1つ目のポイントです。
(一般呼称としてのミモザを「ミモザ」と表記しています。この後に別のミモザも出てきます。)
オーストラリアやアフリカなど、南半球に多く分布しています。
本物のミモザは、オジギソウ
こちらは一般的にはオジギソウと言われる植物で、学名がミモザです。
ではなぜ黄色い「ミモザ」がそのように呼ばれるようになったかというと、名付け方が紛らわしかったです。
黄色いアカシアがヨーロッパに持ち込まれた際、ミモザ(オジギソウ)に似ていることから、「ミモザアカシア」と呼ばれるようになりました。
それが広がっていくうちに、いつしかアカシアが略されて「ミモザ」と呼ばれるようになってしまいました。
ちなみに正確には「フサアカシア」という名前です。
ミモザは学名と通称で異なる意味になる、というのが2つ目のポイントです。
続いては、なぜ「ミモザ」が妻に贈るべき花なのか、という話です。
国際女性デー
3月8日は国際女性デーでした。
女性が男性と平等に社会参加できる環境を整えるように、国連が定めた記念日です。
歴史的には1908年にアメリカで起きたデモが発端となっています。
ロシアなど一部の国では公式の祝日に定められています。
1996年からは年ごとにテーマが公式発表されており、2023年のテーマは"DigitALL: Innovation and technology for gender equality"です。
在宅勤務などはテクノロジーの発達で子育て中の女性が飛躍的に働きやすくなった例で、男女の社会参加の格差が縮まっていくのは良いことですね。
国際女性デーとミモザの結びつきは開花時期によるもので、特にイタリアでは国際女性デーがミモザの日として祝われています。
ちなみに日本の男女格差(ジェンダーギャップ)は、世界に対してかなり遅れています。
世界経済フォーラムが発表した2022年の報告書では、日本は146ヶ国中116位に留まっています。
分野別では教育1位、健康63位、経済121位、政治139位です。
男女共同参画社会基本法が制定されたのは今から24年前の1999年ですが、まだまだ道半ばです。
マイナーな記念日にマイナーな花を贈る価値
イタリアにおけるミモザの日は、日本でいう母の日のようなものらしいです。
しかし母の日と異なり、日本では国際女性デーはまだまだマイナーな日です。
私自身は、Googleトップページのロゴデザイン(Doodle)が国際女性デーになったことで、初めて意識しました。
そのような状況でしたが、女性が男性と同じように活躍できる社会を後押しする日ということで、働きながら2人の娘を育てる妻にミモザを贈ることにしました。
母の日(妻の日がないので)にカーネーションを贈るのはベタ過ぎな感じがしますが、あまり広まっていないマイナーな日の花はさりげない印象になります。
私のケースでは、思いのほか妻に喜ばれました。
女性はこういったイベントをよく覚えているようなので、思い切って試してみるのはいかがでしょうか。
そしてマイナーであるがゆえに花や記念日の意味を訊かれるので、事前に調べることは必須です。
そういった過程を経て教養が深まることも、また人生に深みをもたらしてくれるのではないかと思っています。